岡田克也幹事長は5日夕、山梨県中巨摩郡昭和町で記者の質問に答え、山梨県連との意見交換会において、候補者擁立を強く求めたことを明かすとともに、批判の声があることは「真摯に受け止めながら、民主党として成し遂げてきた部分をしっかりと説明するということが重要だということを私から申し上げた。今までの自民党政権ではまったくできなかったことを我々は現にやってきているわけだから」とコメント。子ども手当、高等学校の授業料無償化、戸別所得補償制度を例に、「そういったことについてきちんと自信をもって説明していく、大転換をやったのだと説明することが重要だと申し上げた」と語った。
アメリカと韓国の自由貿易協定(FTA)をめぐる交渉が3日、合意に達したなか、そうした国際的な取引きで日本が出遅れているという認識はあるか問われ、「あります」と発言。「これは自民党時代に進んでいなかったというのがひとつ(の要因)」との見解を示した。外務大臣に就任後、5年間は動いておらず、まったく中断している状況であった日韓と日EUとの交渉を、鳩山、菅両総理の協力を得ながら「もう一回再交渉のテーブルにつけた」ことも改めて説明。「それから日インド、日ペルーも事実上合意した。これもこの15カ月間での大きな民主党政権の成果なのである」と紹介した。
同時に「そうは言っても(自民党政権下で手付かずであったために)この5年、10年の遅れは響いている。これを何とかして取り戻していかないと、日本は死んでいくばかり。日本の将来は『国を開く』ことにあると基本的には考えている」と述べた。
内閣支持率低下についての問いには「低下しているのは各社共通していることだから、そのことを真摯に受け止めて、ただこれから予算編成、税制改革といったことを、しっかりと総理を中心にリーダーシップをもってやっていくということだと思う」と語った。
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