菅直人代表(総理)は6日午前、首相官邸で社民党の福島党首と党首会談を行った。
会談には民主党側から岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長、鉢呂吉雄国対委員長が、政府側から仙谷由人官房長官、玄葉光一郎国家戦略担当大臣(党政調会長)が同席した。
会談後に岡田幹事長が記者団に、正式には鳩山政権時に政権離脱をされて以来の党首会談だったとの認識を示すとともに、「あのときは普天間の問題で政権離脱することになったのだが、内政面では基本的に両党間に大きな違いはないし、3党合意で確認された政策について両党間で意見の違いがあるわけではないので、そういったことをこれからも連絡をよくしてしっかりやっていこうということを確認した」と語った。
同時に、幹事長レベル、あるいは政調会長レベルでの協議もしっかりと行っていくことになるとした。
具体的な内容について岡田幹事長は、労働者派遣法改正案の通常国会での成立に向けて全力投球することを確認し、2011年度予算編成についても意見して意志疎通をよくして、「なるべく社民党の考え方もお聞きして、入れられるものは入れていこうということ」と語った。
さらに「武器輸出禁止3原則と普天間の問題についてご要望ということで福島さんの方からご意見があった」と岡田幹事長は語るとともに、「普天間の問題は考え方に違いがあることは事実。そこは違いは違いとして認識をしながら、今後とも意見交換していこうということである」とした。
武器輸出3原則については、同日開催される民主党の常任幹事会で政調からあがってくるとしたうえで岡田幹事長は、「考え方としては、政策論として、そういう考え方でおまとめになったことを私も是としたいと思うが、政策だけで論じられない問題なので、そういうことについて幹事長としては一定の留保をつけさせていただくことは申し上げるつもりでいる。常任幹事会後でも申し上げることになると思うが、そういう考え方でいることは社民党さんにも申し上げた」と語った。
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