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2010/12/08
ジェラルド・カーティス氏を迎え第2回BBLを開催
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 民主党BBL(Brown Bag Lunch)企画委員会は8日昼、国会内で第2回(通算第65回)BBLを開催。ゲストスピーカーにジェラルド・カーティス氏(コロンビア大学政治学部教授・早稲田大学大学院客員教授)を迎え、「日本政治はどこへ向かうのか〜民主党政権の課題と展望」をテーマに講演、モデレーターは岸本周平衆院議員が務めた。

 冒頭、松井孝治参院議員(BBL企画委員会委員長)は、「お昼を持ち込みおにぎりでもサンドイッチでも食べながらお話を聞いていただく。お昼の貴重な一時間を有効に使いたいという企画。党の部会、日々の予算編成や法案審議などにとらわれない、もう少し中長期的な課題をオープンに議論するもの」だと改めて会の趣旨を説明。カーティス氏については「民主党の政権交代を関心持ってフォローしていただき、国際的視線から厳しくも温かい目で日本の政治を見守っていただいている」と紹介し、斬新な切り口で、歯に衣着せないお話を期待していると挨拶した。

 講演のなかでカーティス氏は、「政権交代は良かった。日本の政治史の中で重要で歴史的な出来事。鳩山、菅両政権ともに上手くやっているとは思わないが、政権交代は良かった」と評価。現在は破壊によって新しいものがつくられる「建設的破壊」の過程だとして、問題は破壊のところばかりで建設的なものが見えていないことにあると指摘、マスコミ報道の在り方も問題視した。

 そのうえで、日米関係については、米国人が日本にあまり関心がないというのは誤解であり、若者を日本の高校、大学に留学できる人物交流を強化することが将来的にも日本にとってプラスになると主張。問題は日本の若者が世界に関心がないこと、内向きの傾向にあることであり、民主党政権として若者に夢を与えることが重要だと説いた。

 さらに、日米関係の重要性はオバマ大統領も理解しており、日米韓の協力体制をより強化したいのがオバマ政権だと説明。「日本と良好な関係を築こうとしている米国がいま望んでいるのは、橋本政権の日米安全保障共同宣言以来の安全保障政策の再定義」「大事なのは日米同盟関係について日本が戦略と理念を持って対応しているという印象を与えること」などと述べた。

 そのほか、カーティス氏は民主党政権の課題、政治のリーダーシップにも言及。政治家がリーダーシップを持って理念、ビジョンを国民が理解するよう説得することが何より重要だとして菅政権の今後に期待を寄せた。

 講演後には、国会議員をはじめとする出席者と意見交換。熱の入った問いに「ゼミのようだ」と話しながら丁寧に応答、当初の予定時間を超える活発な会となった。

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