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2010/12/11
政権交代は大きな転換である 岡田幹事長、菅川衆院議員(広島1区)の国政報告会で訴え




 11日夜、広島市内の会場で開かれた菅川洋衆院議員(広島1区)主催の国政報告会で岡田克也幹事長が挨拶し、100人ほどの支持者に向けて、民主党政権は今までの自民党政権ではできなかったことから大きく転換した政権だと話した。

 はじめに菅川議員があいさつに立ち、事業仕分けについて、「予算の使い方を官僚が説明をするようになった。これにより官僚の意識が変わってきた」と話し、さらに「事業仕分けはやり方がおかしいという人もいるが、一般企業でいえば内部監査である」と指摘。予算を使うことに対し、それを使う側(各省庁など)が説明責任を果たす義務があると、事業仕分けの正当性を示した。

 また、現在の税や社会保障制度はずいぶん以前に決められた制度であるとし、「これからの税と社会保障制度のあり方が問われている。抜本改革をしていくことが必要であり、先日その中間報告を政府に対して行った」と紹介し、民主党はこの問題に真剣に取り組んでいることを強くアピールし、改革を進めるために、いっそうの支援を求めた。
 
 次にあいさつに立った岡田幹事長は、政権交代をして1年半になろうとしている。しっかりしろというお叱りには真摯に受け止めさせていただくとした上で、「大きな改革はすぐには成し遂げることはできないと思うが、この1年半で様々なことができたことも事実」と表明。国会で官僚ではなく政務3役が基本的に答弁をしていることを取り上げ、「これは今までに無かったことだ。政治家が自分たちの言葉で答弁する国会が実現したことは事実だ」と話し、これは大きなことであると認識してほしいと理解を求めた。

 子ども手当てについては、「自民党はバラマキだというが、自民党は子育ては家族や個人の問題だと考えているが、我々は社会で支える問題と捉えている。仕事か子育てかの選択を多くは女性が求められる。我々はそういう日本にはしない」と、民主党の子育てに対する強い決意を語った。

 農政についても岡田幹事長は、「戦後60年で多くの予算が農業に費やされたが、食料自給率は下がり続け、高齢化が進み、若い人が希望を持って農業をできない」ままであると指摘。「だからEU型の農業政策に、直接支払制度を導入した。農業と自動車産業や電機産業が両立していく方向にしていく。実際ドイツやイギリスはできている」と述べ、工業と互角に成長を競い合える農業へと育てる農政へと大きく転換したことを強調した。

 挨拶終了後には、会場の方々との質疑に入り、活発な意見交換が行われた。
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