菅直人総理(代表)は12日午前、総理大臣補佐官(農山漁村地域活性化担当)の小川勝也参議院議員と山形県庄内平野を訪れ、三川町の株式会社まいすたぁ、鶴岡市の株式会社こめ工房を訪問するとともに、雨の中で田んぼを視察。通常の田んぼと大規模化に即して区画整理した田んぼとを視察してその効率性を実感した。また、農業における課題、再生に向けた農業のあり方等について東田川郡三川町の阿部町長はじめ農業関係者の皆さんと意見交換した。
株式会社まいすたぁでは、餅加工室、加工製品倉庫、米倉庫、精米施設などを見てまわり、株式会社庄内こめ工房では山形県、JAグループ山形、山形県米穀集荷共同組合が共同でつくりあげたブランド米「つや姫」でつくったおにぎりを試食。そのおいしさを味わった。
意見交換のなかで挨拶に立った菅総理(代表)は、「農業をとにかく再生させたいということで再生本部をつくり、私が本部長になると同時に、鹿野道彦農林水産大臣にも副本部長として実質的な作業を担ってもらっている」と報告。
そのうえで総理(代表)は、「(農業が)どういう情勢になっていて、またどういうことをやれば日本の農業を元気にできるか、私なりにいくつかイメージを持っている」として、第一に若者の就農支援の必要性を指摘した。若者や新規参入者が就農を希望した場合、企業のように新人教育がないなかで戸惑い、二の足を踏むケースが多い現状に対し、技術・経営を含めた就農支援が必要だと問題提起した。
農業従事者の平均年齢が66歳とされる現在においては、「若い人(や新しい人)が参加できる農業がどうあるか」を検討することは重要だとの認識も示した。
また、野菜は良くも悪くも市場性の自由度が高いが、一方の米はたくさんのしばりが
あるとの認識に立ち、「どういうことを政府としてやれば皆様にとって非常にいいのか、それに加えて6次産業化としてはどういう形がありうるのか、ぜひ現場の皆さんに教えてもらいたいと思ってやってきた」とも語り、農業関係者の皆さんのそれぞれの経営の工夫などを伺うとともに農業政策としての課題等について意見を交わした。
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