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2010/12/22
岡田幹事長が日本記者クラブで会見 民主党政権の課題と展望




 岡田克也幹事長は22日午後、都内の日本記者クラブで記者会見し、「民主党政権の課題と展望」と題して約20分講演、その後クラブ加盟員から質問を受けた。

 岡田幹事長は、講演で「メディアの皆さんから厳しい批判を受けているが、かなりことをやり遂げた。そのことが伝っていない」と前置きし、民主党政権の15カ月で成し遂げた改革を詳細に説明した。

 政治主導では、事務次官会議を廃止したこと、政務三役主導で政策を決定していること、国家戦略担当大臣を置き予算などで各大臣間の調整を行っていること、記者会見をオープン化したことを挙げた。

 経済財政・税制では、本年度予算で公共事業を18%削減し、社会保障を9.8%、教育を8.2%を増額したこと、法人税5%引き下げ、高所得者の所得税、相続税見直しによって格差是正に取り組んでいること強調した。

 子育て・教育では、子ども手当の創設、高校授業料の無償化、生活保護の母子加算の復活、父子家庭に対する児童扶養手当の創設を挙げ、子育ては社会全体で支えるとのメッセージを送っているとした。

 今後の課題として、マニフェストで達成できなかったものついての見直し、国民への説明を任期の半分、来年の夏あたりに行う必要があること、年金の制度設計に取り組むこと、両院協議会のあり方を含め国会を「熟議の国会」とすること、選挙制度改革、国会議員定数削減、与党になったことによる党改革の推進、統一地方選挙への取り組みを挙げた。

 特に、現状の揚げ足取りが目立つ国会では、国会が不要になること、政治への関心がなくなることを指摘し、改革への意欲を示した。

 質問に答え、小沢一郎議員の証人喚問についてはあくまで政治倫理審査会への出席が妥当であるとした。
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