菅直人総理(代表)記者ぶらさがり
菅直人総理(代表)は6日夜、首相官邸で記者団から12日に開催予定の両院議員総会ならびに13日の民主党定期大会についての位置づけを問われ、「両院議員総会、党大会を通して反転攻勢のスタートとしたい」とコメント。
また、「新年を迎え、総理としての発信力はパワーアップされたか」との質問には、昨年末に開始した「KAN-FULL ブログ」をはじめ、できるだけ色々な機会に肉声で話をしていきたいと表明。国会日程がタイトでこういった機会がなかった頃に比べればかなり私の考え、思いが伝わってきているのではとの所感を述べた。
仙谷由人官房長官会見
仙谷由人官房長官は6日午前、首相官邸で会見し、会見に先だち行われた菅直人総理(代表)と官房長官、岡田克也幹事長、枝野幸男幹事長代理、鉢呂吉雄国対委員長、輿石東参院議員会長との面談は、「国会の召集関係で、衆参をいろんなシミュレーションをしながら、これからどういうふうに野党の皆さんともお話いただくか、そういう議論が中心だった」と語った。
菅総理(代表)が年頭の記者会見で消費税を含む税制改革について「政治生命を懸ける」と発言したのをどう受け止めるか問われたのに対しては、「危機感がそこまで深いという認識と覚悟だと思う。つまり制度としての社会保障も、人口構成、生産力人口の増減、あるいは高齢者人口の増向、少子化の状況ということを考えれば、これは持続可能であるかどうかというのは、制度自体をとってみても容易ならざる事態である」と指摘した。
また「もうひとつ総理がおっしゃっている『不条理との戦い』は、コミュニティのほころび、相談する相手もない方々など、そういう個々の事象についても大変深く憂慮している(もの)」と説明。
さらに官房長官は「これを支えるべき国家が社会保障の裏打ちである財政についても一刻の猶予もならない、断崖絶壁のところに来ている。来年度予算をどう財源手当てをして編成するかということを考えても、容易ならざるというよりも、このままでは到底予算編成も極めて困難な事態であるという認識を、(総理は)昨年の財務大臣経験のときからおわかりになっていたのだと思う」とも指摘。
深刻な危機感を、社会保障制度の現状から将来を見越したとき、そして内政の問題がたいへん憂慮される危機感の深さからの発言だと思うとしたうえで、「つまり評論家的に評価すれば、政治生命か日本の沈没かというぐらいの認識と決意だったのではないか」との見方を示した。
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