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2011/01/07
【今日の官邸】仙谷官房長官会見


仙谷由人官房長官会見
国民の健康水準の向上に「内閣官房医療イノベーション推進室」の設置を発表

 仙谷由人官房長官は7日午前、首相官邸で会見を行い、同日の閣僚懇談会で「内閣官房医療イノベーション推進室」の設置を報告。仙谷長官は同推進室設置について、「医薬品、医療機器や最先端の医療技術などの医療分野を国際競争力の高い産業と位置付け、その成果を国民の健康水準の向上に反映させることを目指すもので、新成長戦略の一環である」と説明。官の縦割りを排した組織づくりに徹し、医療分野の産業化に組み上げて取り組むこととなった。

 次に昨年の臨時国会において参院で問責決議を受けた仙谷官房長官と馬淵澄夫国土交通大臣が続投した場合、野党側は次期通常国会の冒頭から審議に応じない方針を示していることを踏まえ、問責決議に対する憲法上の解釈を含めた形での考え方を記者から求められた。

 仙谷長官は、「従前から私の考えは申し上げている」と、法的拘束力のない問責決議で政治的に揺さぶり、衆院解散に追い込むことは、憲法が前提とする仕組みを根底から覆すとの考えを示した。そのうえで、「各社論説の皆さん方が、足して2で割るような、あちらも悪い、こちらも悪いという話ではなく、ちゃんとポジションを取ってご発言を頂けたらと思う。まさに日本の首班選び、政治権力の正統性に関する議論であるので、どちらにポジションを取っても自由だが、ちゃんと自らの立場をはっきりさせてご議論を頂ければと思っている」と報道のあり方に対して本質論を説き、国民に分かりやすい明確な立場での主張を促した。

 さらに、国会運営のあり方についても、「そろそろ成熟度の高い民主主義国会にふさわしい議論の場、熟議の国会をつくっていく時代に入ってきたと思う。そういうことを目指した話し合いを党レベルで入るべきと実感している」と次期通常国会の運営において政局を優先するより国民生活を第一に考えた政策論議をしっかりと行うべきとの考えを述べた。
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