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2011/01/12
両院議員総会を開催
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 両院議員総会が12日午後、国会近くの憲政記念館・講堂で開かれ、菅直人代表(総理)は中野寛成両院議員総会長の開会の辞に続き、挨拶を行うとともに、2時間強にわたって質疑が行われた。

 菅代表(総理)は挨拶で、「一昨年の9月に政権交代があって一年半、また昨年の6月に鳩山総理の後を受けて私が総理に就任して7カ月が経過した」と切り出し、振り返る中で先に来日されたモンゴル大統領の国会挨拶を思い出しているとして、「政権を握るまではうまくいったが、馬から降りてからは大変だった」とするチンギス・ハーンの発言を引用。「政権をとるまでも大変だが、政権をしっかりと国民のために運営することがいかに大変かを、私自身にも、皆さんも同じような思いをされているのではないか」との考えを示した。

 「しかし、私は7カ月間をふりかえっても、やるべきことはしっかりと協力してやってきたと確信している」と表明。株価が1万円を超える状況にあり、二番底が懸念されたがその心配が払しょくされるなど、民主党政権がやってきたことは間違ってはいなかったと自信をもって国民の皆さんに言えると思っていると訴えた。

 また、来年度予算は雇用と成長を軸にして12月末に組み上げることができたと改めて説明し、「いよいよこれを成立させて実行させることによって雇用や成長をさらに前進させることができると思っている」と語った。同時に、EPAがインド、ペルーとまとまり、韓国やオーストラリアとの議論も始まったと報告。また、「例えばベトナムではわが国を戦略パートナーと位置づけた」として、原子力発電所の受注とレアアースの共同開発を結んだことなど、成果を列挙した。

 さらに、「日米関係も安定している。もちろん尖閣の問題や北方領土など、中国やロシアや中国と関係など課題も多いが、世界的視野でみればわが国は多くの国から期待され、その役割は責任を含めて大きいものがある」との見方を示した。

 そのうえで菅代表(総理)は、「一つは平成の開国、もう一つは最小不幸社会の実現、一つは不条理の克服」だとして、年頭会見で示した3つの国の理念を改めて提示。「新興国がどんどん出ている世界史的な分水嶺に立った中で日本人が自らの手で新たに世界の責任を持つ一国として、新興国の兄貴分として助け、同時にそういう国の成長をわが国の成長に繋げていく。これが第三の開国、平成の開国が成功するかの分かれ目だと思う」と語った。

 さらに、「長年かけて一年半前に成し遂げた政権交代は、決して一時的なことでくじけるものではない。中身がない自民党を中心とした政治を根本から覆して、これから10年、20年先に、あそこから日本の第三の開国が始まって、日本がもう一度元気な国になってきた。そのきっかけはあの2009年の政権交代であったといわれる。そこまで頑張り切れるということを確信しながら、自信を持って進もうではありませんか、一緒に頑張りましょう」と呼びかけ、挨拶を締めくくった。

 続いて、岡田克也幹事長が報告に立ち、4点を列挙。

 まず、「前国会の反省に立つわけだが、『熟議の国会』を実現するために、与野党で協議しなければならない。たとえば、両院協議会のあり方と、問責決議の位置づけについて、どちらも与党野党になりうるという前提で、われわれも、野党の時には厳しく追及したこともあるが、国会がしっかりと国民の目からみても議論が行われ、決まっていくために知恵を出し合わないといけない。近々、具体的な提案を野党にもしたい」と語った。

 第2に「政治とカネの問題について、信頼回復へ取り組まなければならない」と述べ、企業団体献金の3年後をめどにした廃止は既に決定済みで法案の作成中だとしたうえで「さまざまな政治改革にしっかり取り組みたい」と述べた。

 第3には「政権政党にふさわしい機構が求められている」として、党の規約改正や綱領の作成に大会後着手し、夏頃をメドに結論を出す意向を示した。

 第4には、「4年間の衆院任期のほぼ折り返し地点になった」と述べ、マニフェストの検証作業に取り組む考えを示した。

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