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2011/01/13
【定期党大会】岡田幹事長、議案報告・提案


 議案報告・提案に立った岡田克也幹事長は、2011年度定期大会議案書の説明は、昨日の両院議員総会、全国幹事長会議、同日の地方代議員会議を経たことで省略するとしたうえで、今年一年の党運営について説明すると述べた。

 そのうえで岡田幹事長は、「菅代表から危機感をもってこの国の運営に責任を果たしていかなければならないとの主旨の話があったが、今年一年は民主党にとって、日本国にとって大きな正念場の一年であると考えている」と表明。その認識に立って岡田幹事長は5点の提案を行った。

 第一に統一地方選挙への対応を挙げた。「与党になって初めて迎える統一地方選挙である。そして大変厳しい状況にある」との見方を示し、「どうしてもこの統一地方選挙は勝ち抜いていかなければならない」との認識に立ち、党と都道府県連、候補者が一体となって戦い抜くための協力体制を整えていく考えを示した。

 第二に「総選挙から見て今年は丸二年。折り返し地点になる」との状況をふまえ、夏ごろをメドに「優先順位を上げるもの」「下げるもの」「少し時間がかかるもの」「できないもの」などについて党内で議論し、マニフェストの検証を行っていくと説明した。

 第三には国会対応を挙げた。「ねじれ国会のきびしさは先の国会で実感した」との認識を示したうえで、熟議の国会を実現するために国民新党、社民党などとの政策連携の体制を追求し、23年度予算の年度内成立、法案の着実な成立に全力をあげるとした。同時に熟議の国会を目指して野党・各党の意見・提案にも謙虚に耳を傾けていくとともに政治改革や選挙改革の諸課題、政策協議の持ち方、社会保障と税のあり方などについて協議することを提案していくとした。

 第四には政治改革を断行をあげた。政治に対する国民の信頼を取り戻すために説明責任を果たすとともにマニフェストに掲げた政治改革に着実に取り組むと述べ、企業団体献金の3年後の全面禁止、個人献金促進税制を拡充するための法案を通常国会に提案すると説明。また、国会議員が率先して身を切る姿勢を示すため、国会議員定数の削減、国会議員経費の2割削減を目指すとした。それが達成するまでの間は暫定的に歳費の1割削減する法案を通常国会に提出するとした。さらに、国会議員関係団体の収支報告書の連結、総務省への一元的提出などの政治資金の一層の透明化を図るための取組み、衆参両院の一票の格差是正に向けた選挙制度の改革と衆参両院の定数削減にも取り組むとした。

 最後に「政権政党としてふさわしい党運営が行えるようにいくつかの改革に取り組む」として、党改革推進本部(仮称)を設置し、委員会を設けて議論するとした。第一に野党であることを前提とした党規約を与野党どの立場でも成り立つ形への見直し、第二に事実上総理を選ぶことになる代表選挙規約のあり方についての議論、第三に党の基本理念・基本政策に代わる綱領に関する検討――を夏ごろをメドに結論を得るべく議論していくとした。
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