岡田克也幹事長は17日夕、党本部で会見を行い、先週行われた党定期大会に言及し、「一連の党大会関連の会議を経て、新しいスタート切ることができた」と振り返るとともに、「併せて閣僚も決まり、党務関係の人事について作業中であり、新しいメンバーで水曜日に役員会、常任幹事会を、国会開会までに両院議員総会を開催し、党関係の人事を報告したい」と述べ、新たに就任する仙谷由人代表代行と力を合わせて党を引っ張っていく意気込みを語った。
次に仙谷代表代行と幹事長との役割分担について質問を受けた岡田幹事長は、「仙谷さんには社会保障と財源のプロジェクトチームを担当していただこうと思っている。野党とのやり取りなど、いろんな国会のパックアップなどいくつか相談しているので役割分担ははっきりしてくるのではないか」との見通しを示した。
また次期通常国会における与野党の責任について岡田幹事長は、「国民に対しては国会議員として一人ひとりが法案を審議し、より良いものをつくるということは共有していると思うので、国民の視点に立って国会運営を考えていただきたい」と述べ、熟議の国会が実現できるかどうかが問われる通常国会となるとの認識を示した。
さらに同日、名古屋市議会解散の賛否を問う住民投票が告示されたことについて岡田幹事長は、「今回のことは間もなく統一地方選挙もあるわけで、果たして今やる必要が高かったのかということは選挙の論点の一つだろうと思う」と疑問を投げかけた。名古屋市長選で減税をうたう河村市長に対して、「皆が受益する訳ではなく、所得の比較的多い人が受益するという減税が果たして適切なのか、論点の一つとして市民が判断すべきで、みんなが減税となるように誤解されているとすれば、そうではない。大きな借金がある中で、減税をすることが可能であれば、むしろそれだけ財源があればもう少し弱い立場の方々に手当をすべきではないか」と痛烈に批判した。
そのうえで、岡田幹事長は愛知県知事選、名古屋市長選、名古屋市議選に対して党本部としても全力をあげて支援していく考えを表明した。
○岡田幹事長定例記者会見(ノーカット完全版)
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