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2011/01/29
岡田幹事長、高橋衆院議員(愛媛4区)らと内子座、内子フレッシュパークからりを視察・懇談 内子町
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 岡田克也幹事長は29日午後、愛媛県内子町を訪れ、稲本隆壽町長の案内のもと同県連副代表の高橋英行衆議院議員、友近聡朗参議院議員とともに「内子座」を視察した。「内子座」は、大正5年2月に大正天皇即位を祝って創建された木造2階建ての瓦葺き入母屋づくりの劇場。木蝋や生糸等の生産で地域が経済的でゆとりのある時代につくられた。老朽化のために取り壊されるところ、町民の熱意で復元。昭和60年10月に劇場として再出発し、現在では年間7万余人が見学に訪れる。

 高橋議員の司会進行のもとで行われた、株式会社「内子フレッシュパークからり(道の駅)」での意見交換会では、「全国でどこの道の駅もなかなか苦戦している。しかし、ここだけはよく行くと耳にする。なぜお客様・リピーターが多いのか成功事例として聞かせてほしい」と岡田幹事長は挨拶した。内子町長は、「内子町は歴史と文化の町である。そこに農業をドッキングさせ価値の高い町を作っていきたい」と述べた。

 「内子フレッシュパークからり」代表取締役社長冨永昌枝氏からは、農業の6次産業化に向けた、地域振興の拠点として成り立っている、からりの取り組みと現状について説明があった。

 内子町は世帯数約7000戸の内農家が約2500戸。ほとんどの兼業農家では、かつては葉タバコ、落葉果樹農家(柿は現在、四国でNO1)を中心に生計を立ててきたが、過疎化が進み、葉タバコ産業が衰退。農業振興に向けた勉強会を重ね協議したところ、地域の特産物を広く全国に発信し、地域の振興を図ろうとの提案が出され、兼業農家を中心とした施設を町が設立。数千万円の売上からのスタートだったが今では5億円近い売上を計上している。出荷者数も年々増加し、今では一人頭100万円から150万円の副収入を得ている。そして農商工等連携等対策支援事業の補助を受けて、農産物に付加価値をつけ加工品して販売し、生産・加工・販売と6次産業化の方向に向かって進めていることが示された。

 約450人の出荷者の長でもある、からり生産者出荷者協議会名誉会長の野田文子氏からは生産者の立場から、「農産物を作るだけ、農協に出荷したら終わりの農業ではなく、楽しい情報の得る様な農業がしたいと思っていたところ、内子町でこのような施設が誕生し、目の前で農産物が売れていく光景を目の当たりにし感動し、これが本当の農業だと気付いた」との発言があった。「取り組み方と考え方によって、こんなにも農業が楽しいものになると確信をした」と語るとともに、これからの農業について「情報を得ながら楽しく、農村の方々が自立ができる農業経営を、高齢者には生きがいとなる農業経営をしないといけない」と提案。「肉体労働に終始する農業から少量化品目でもいいから、頭を使って生産し、消費者と交流して販売することで、心がときめく農業へと変化させていくことが大事だ」と語った。

 ここでは直売所と農家を結ぶ情報の効率的な利用のため、売上や残品の確認、追加出荷の判断に使用し、直売所の販売管理情報を携帯電話、電話音声、ファックス等に自動配信するシステム「からりネット」を整備している。7月からは円滑な入力とチェックの迅速を図るためトレーサビリティシステムを導入し、安全で安心な農産物の供給に力を入れている。

 これらの説明を受けて岡田幹事長は、「これからの農業をどうするか、地方のなかで町づくりをどうするかがたいへん参考になった。国・党の方でも足が地に着いた農業ベースを作っていかなければならない。これからの日本の農業を支える政策を作っていかなければならない」とコメント。その後、からり橋・パン工房・シャーベット工房・直売所などを視察した。

 パン工房では一般のお客さんにまじり、からりで大人気のB級グルメの「内子豚もろみ焼きバーガー」などを購入。シャーベット工房ではシャーベットアイスを買って美味しそうに頬張りながら、新鮮な野菜の並ぶ直売所を視察した。

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