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2002/05/22
【衆院予算委】中川議員、瀋陽総領事館事件で外務省の対応批判
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 22日の衆議院予算委員会で、民主党の中川正春議員が質問に立ち、瀋陽総領事館事件をめぐる現地調査を踏まえ、外務省の対応のまずさを追及した。

 中川議員は「ビデオを見ると外交のあり方にショックを受ける。副領事は最初にどう行動すべきだったのか」を首相に質した。首相は「非常時の対応としては生ぬるかった」と初動のまずさを認めた。

 さらに中川議員は「中国の武装警察の大隊長と宮下副領事がともに5人を亡命希望者と認識していた時点で2人の連行がなされたが、宮下副領事は何らの意思表示もしていない。抗議も、われわれの管理下であるとも言っていない」と指摘。田中アジア大洋州局長は「阻止する行動はしていない」と認めた。

 続いて中川議員は「2時20分頃、副領事が電話で総領事に連絡した際に、何らの指示・命令もなく『大使館に連絡したか』だけだった。外務省の中国課長からの命令で初めて、“抗議しろ、連れ戻せ”となっている」点を追及。川口外相は「その時点では総領事は何が起こったか判断できなかった。総領事が命令をすべきだった」と最初の段階でのミスを認めた。

 中川議員は「事実をしっかりと前提にして交渉しないと、中国はあいまいな点をついている」として、事実の解明と交渉による早期の解決を求めて質問を終えた。

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