斎藤やすのり衆院議員(宮城県第2区)は19日、東日本大震災で死者数百人が確認された仙台市若林区の荒浜地区の現地視察を行った。有料道路である仙台東部道路の東側で10mを超える津波が押し寄せた荒浜周辺では住宅が軒並み流され、水に根こそぎ持っていかれてしまった様相 を目の当たりにした(写真1)。
また、海から少し離れた場所では家が残るものの、海岸の松原の松や流された車が家屋を襲い、家に入れない状況だった。スコップで土砂や流木をすくい、自力で敷地に入ろうとする方もいるが、海水を含んだ土砂は重く、作業は難航していた。地元の方からは「この流木や車を自力で除去するのは無理。行政の力で何とかしてほしい」との要望をたくさんいただいた(写真2)。
このエリアは仙台でも屈指の米作地帯で、おいしいヒトメボレの産地でもある。しかし水田は海水に浸かり、農業被害も甚大である(写真3)。
避難所でお話を伺った方は津波の恐怖感から「もうこの場所で住みたいとも思わない」と語った。壊滅的な被害が出たうえ、被災者の皆さんはわれわれの想像以上のショックを受けているようであり、心のケアも不可欠である。
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