23日昼、民主党はじめ野党4党は国会内で党首会談を開き、小泉内閣の即刻退陣を求めていくことなどで一致した。
1時間余りに渡る会談を終えて4党首合同の記者会見に臨んだ鳩山由紀夫代表は、合意内容について「小泉内閣は、言うまでもなく経済無策、金権腐敗体質に対する自浄能力の欠如、さらに中国・瀋陽事件に見られるような外交能力が完全に麻痺した状況。これらを勘案して、当然のことながら内閣早期退陣で一致した」と説明。
また、武力攻撃事態法等3法案をめぐっては「わずかな審議しか行っていないにもかかわらず、月内の衆議院通過を図るために公聴会日程を強行採決したことは、議会制民主主義のルールを破る」と厳しく批判した。
同時に、法案の内容についてはわずかな審議の中でも矛盾点や支離滅裂な議論が明らかになり、国民の理解はまったく深まっていないと指摘。「有事法制の議論ほど国民の理解が得られなければならないのに、(このままでは)有害無益な法制になってしまうことは明らかだ」とし、党首会談での合意事項を4野党結束のもとで実現させていくとした。
民主党からは菅直人幹事長も同席した。
(4党党首会談における合意)
1.小泉内閣は、もはや国民の信認を得ていないことが明白で、即刻退陣すべきである。
2.今回の政府提出にかかる武力攻撃事態法等3法案は、この間のわずかな審議でも支離滅裂な答弁が繰り返され、法案の矛盾と問題点が噴出し欠陥があらわになっている。
しかるに政府・与党は、月内衆議院通過を企図し、一方的に公聴会日程を強行採決して与党単独で強行成立を図っている。これは、議会制民主主義を踏みにじるものであり、断じて許すことのできない暴挙である。
4党は一致結束して、政府・与党のこうした暴挙に対して断固対決していく。
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