菅直人内閣総理大臣は2日午前、東日本大震災で多くの犠牲者が出た岩手県陸前高田市を訪問し、被災者らを激励した。
菅総理は市仮庁舎を訪れ、戸羽太市長から被災の状況の報告や復興、再建に向けて意見交換。地元消防団に、これまでの救助・捜索活動について感謝の意を表し、「政府も最後の最後まで頑張るので皆さんも頑張ってください」と励ました。
避難所となっている小学校では一人ひとりの被災者と向き合い、震災時の状況、救援物資が十分に行き届いているかなどを質問。「陸前高田への大きな支援をよろしくお願いします」という声には「国としても精いっぱい最後まで応援します」と語りかけた。
海岸付近の被災現場視察後、地場産業である養殖漁業について「ホタテやカキ養殖の再建を国としても支援していく」と表明。壊滅した市庁舎前では犠牲者に黙とうを捧げた。
視察には、達増拓也岩手県知事、平野達男内閣府副大臣、黒岩宇洋法務大臣政務官、黄川田徹衆院議員(岩手3区)らも同行した。
午後には原発事故対応の前線基地となっている福島県双葉郡楢葉町の運動施設Jヴィレッジを訪問し、福島第1原発事故の対応に当たっている自衛隊や消防隊、東京電力勤務者を激励した。
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