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2002/05/27
「小泉内閣は即刻退陣を」野党4党首が緊急合同演説会
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 民主党・鳩山由紀夫代表、自由党・小沢一郎党首、日本共産党・志位和夫委員長、社会民主党・土井たか子党首の野党4党首が27日昼、東京・有楽町マリオン前で小泉内閣の即刻退陣を求める緊急合同演説会を開いた。

 正午、4党首名の大きな垂れ幕が掲げられた民主党の街頭宣伝車の上で、司会を務める民主党の鎌田さゆり衆議院議員が元気よく開会を宣言。4党首がつないだ手を高く掲げると、聴衆から大きな拍手が沸き起こった。通りがかりの買い物客らも足をとめ、マリオン前に大きな人だかりができる。3000枚用意したビラはほどなく底をついた。

 最初にマイクを握った土井党首は、「与党だけが暴走している今のような審議で有事関連法制が決められることには反対という国民が圧倒的多数だ。答弁も支離滅裂、メロメロじゃありませんか」と与党の暴挙を訴えた。二番目の志位委員長は、「会期延長は、相撲で負けそうになったら土俵を変えるのと同じ。鈴木宗男議員辞職勧告決議、あっせん利得罪強化法案にしっかりケリをつけるのが残された会期にやるべきことだ」と、いつものように明快に演説。小沢党首は、「今の政治ではだめなら、政権を変えることから本当の改革の第一歩が始まる。ブツブツ文句を言っていても代わらない。皆さん自身が投票所に行って自民党以外の政党に投票することが必要」と聴衆に呼びかけた。

 最後に演説に立った民主党の鳩山代表は、「政治が漂流し、司令塔なきまま、どこへ行くのか。こんな状態が続いていいはずがない。このままでは、いくら会期を延ばしても同じことだ。会期延長で一番喜ぶのは誰か。鈴木宗男議員だ。会期中は不逮捕特権があるからだ」と切り出すと、聴衆の間から「なるほどねー」とため息まじりの声が漏れる。鳩山代表は、「小泉首相の正体が見えてしまった。改革だと言いながら、中身はすべて抵抗勢力との妥協だ。政治が後退した1年間だったと総括せざるを得ない」と小泉首相を厳しく批判。「嘘いつわりで糊塗する小泉内閣には政権交代を求めなければならない。そのために4党の結束を打ち固めている」「政権交代で、皆さんが主役になる政治をつくり出そうではありませんか」と力強く訴え、演説会を締めくくった。

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