岡田克也幹事長は9日夕、宮城県庁を訪れ村井嘉浩宮城県知事と懇談し、意見交換を行った。
東日本大震災後初めて宮城県入りした岡田幹事長は、「映像で見るのと実際に見るのとではやはり違う。改めて深刻さを実感した」とコメント。なかでも、大変な状況にもかかわらず、慰問に訪れた岡田幹事長を拍手で送迎してくれた被災者の方々に対し「ありがたい」と感謝の意を表し、その皆さんの期待に応えるべく、まずは要望の強い仮設住宅の建設に全力で取り組むと述べた。
「被災地に直接足を運んでいただき大変ありがたい」と応じ、宮城県では当面4千戸の仮設住宅を建てる予定だと話す村井知事に対し岡田幹事長は、建設する土地がないとする政府側と部品が足りないとする自治体側で主張が異なっていると指摘。しっかり点検していくと述べると同時に、建設地確保に向けては市町村の枠を超えた連携が必要との見方を示した。
村井知事からは、昨日菅直人総理(党代表)宛てに提出した要望書を、岡田幹事長にも手渡し、検討を求めた。
岡田幹事長は、地域の雇用創出、子どもたちの学びの場の確保が重要だとも指摘。村井知事は子どものみならず、教師の心のケアにもしっかり取り組むとした。
岡田幹事長は、達増拓也岩手県知事をはじめ全国的に自粛ムードが広がることによる消費の低迷、日本全体の経済の落ち込みを危惧する声が上がっていることにも言及。村井県知事もこれに同意し、日本全体が元気にならないと東北は元気にならないと指摘した。これに関連し岡田幹事長は、徐々に機運が高まっている「BUY東北商品」の支援を政府・与党としても後押ししたいと表明。東北産の食品を食べ、飲むことでも東北を元気にしていくことが重要だと説いた。
懇談には長妻昭筆頭副幹事長、県連代表の今野東参院議員、郡和子衆院議員(宮城1区)が同席した。
懇談に先立ち、岡田幹事長は同市内で各種団体との意見交換会に参加。被災者支援、被災地の復興・復旧に向けた要望に耳を傾け、政府にもしっかり声を届けると語った。意見交換会には、東北経済連合会、宮城県農業協同組合中央会、宮城県中小企業団体中央会、宮城県観光連盟、宮城県建設業協会、仙台商工会議所、仙台空港国際化利用促進協議会のメンバーが出席した。
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