岡田克也幹事長は9日夕、仙台市の宮城県庁で村井嘉浩県知事との懇談後、記者団から懇談を終えての感想を問われ、「村井県知事はリーダーシップを発揮し困難を乗り越えようとしている。党、国としてもサポートし、一緒に頑張っていきたい。その体制を改めて確認できた」と述べた。
気仙沼市、南三陸町、仙台港など震災により壊滅的被害を受けた宮城県内各所を回った感想については「厳しい状況の中明るく振舞われている被災者の姿が感動的だった」と述べ、要望として特に強かった仮設住宅建設への尽力とともに、子どもたちに対し、しっかりと学べる環境ができるよう国としても努力していくと表明した。
また、避難所慰問の際、被災者からサインを求められ「希望」と記したことについての質問に岡田幹事長は「被災された方々のみならず、日本全体が希望をもって立ち向かうことが大事だとの思いを込めた」とコメント。
岡田幹事長が話す「新しい東北をつくる」の具体的なイメージはとの問いには、これから議論していくことだと前置きしたうえで、その視点を「21世紀に日本が進んでいく道を東北でまず実現すること。東北は特に1次産業が盛んなところであり新しい農業、漁業をつくる。昔に戻すのではなく、例えば漁業であればアジア、世界に売り出せる海産物であり、それに見合うソフト・ハードが必要であり、それを重点的に整備していく。またエネルギーもバイオマス、風力、太陽といったこれからの新エネルギーに重点を置いた供給体制を整備していくことが大事。そのほか新しい地域社会を東北で実現するなど何本かの柱を立て、基礎自治体を基本に県・国が協力して進めていくことだと思う」と語った。
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