「ジューシーでとてもおいしい」「うまい、甘い。形もそろっていてきれい」……。災害ボランティア室のメンバーは14日、群馬産のホウレンソウのサラダと、もぎたてのイチゴ(やよいひめ)を味わって、感嘆の声を上げた。
食したホウレンソウとイチゴは、群馬県昭和村の加藤秀光村長がこの日、宮崎岳志衆議院議員(群馬1区)のもとに、「風評被害で困っているので、是非、皆さんに味わっていただき、うまい野菜をPRしてほしい」と地元から運んできたもの。
同県では、一時、食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出され、ホウレンソウとカキナの出荷停止が指示されていたが、基準値を下回ったことから、8日に出荷停止が解除された。市場への流通が始まったが、価格は下がり、小売りや消費者の反応はいま一つ。出荷停止を受けていないイチゴなどの農産物についても、なかなか売れない状態が続いているという。
加藤村長は「価格は半値以下。農家は困っている。助けてほしい」と訴え、同村総務課は「人口約7700人のうち、農家は3割ほど。こんにゃくの生産量では、日本一を誇る農業が主産業の村。農家からは市場もなかなか受け取ってくれないとの悲鳴が上がっている」と話す。
イチゴをほおばった泉健太衆議院議員らは、「ジューシーでとてもおいしい。多くの消費者の方々にも食べてほしい」などとPR。
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