民主党の「三宅島・神津島等地震災害対策本部」は15日、雄山山頂からの噴火が始まった伊豆諸島の三宅島と、地震が休みなく続く神津島、式根島を視察した。メンバーは羽田孜幹事長(対策本部長)、岩國哲人衆院議員(副本部長)、松原仁衆院議員、田中良東京都議。
一行はヘリコプターでまず三宅島に入り、火山灰の被害や、地震による斜面崩落現場や被害家屋を視察した。途中、これまで最大級の噴火が目の前で起きたり、新島で震度6弱を観測した地震に遭遇するなど、まさに災害の恐怖を体感しながらの視察となった。このあと、式根島と神津島を回って現地の村役場や村民から被害の状況や要望を聞き、視察中に地震が直撃した新島を上空から急きょ視察して東京へ戻った。
同対策本部は19日に、党本部で会議を開き、(1)避難所生活が長期化した場合の施設の衛生管理やプライバシーの保護対策(2)避難用住宅の確保など被災者生活にかかわる短・中期対策(3)観光・漁業・農業の産業復興対策(4)土砂災害対策のあり方(5)2重ローンなどの住宅再建対策――などを今後検討していくことを決めた。さらに党として、被災者への支援募金活動を行っていくことを決め、街頭演説会場などで募金箱を設置する。
なお同本部は、災害地域が広がったことから名称を「伊豆諸島噴火・地震等災害対策本部」へと変更した。
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