岡田克也幹事長は14日夕、青森県六ケ所村にある日本原燃株式会社の原子燃料サイクル施設を視察した。同施設では、日本全国の原子力発電所の使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出される。敷地内にはウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターが併設している。今回の視察は、福島第1原発の事故により原子力全体に対する国民の信頼が揺らいでいる状況を踏まえ、地震時の視点で現状を確認したいという岡田幹事長の強い思いのもと行われた。
同施設ではまず、本館において古川健治六ヶ所村村長から岡田幹事長訪問への感謝の意が述べられた後、川井吉彦日本原燃株式会社社長らから(1)日本原燃株式会社の事業の概要、(2)東日本大震災の影響、(3)緊急時の安全対策への取り組み、(4)再処理工場の現状、(5)2012年10月の竣工を目指しての今後の計画――についてヒアリング。その後、大和愛司日本原燃副社長らの案内の下、非常用電源建屋及び電源車、再処理工場、使用済み燃料受け入れ・貯蔵施設、高レベル廃棄物貯蔵管理センターを見学した。
六ヶ所再処理工場の使用済み燃料貯蔵施設では、停電への備え、発電機故障への備え、津波への備え、すべての電源が停止したときの備えと、さまざまな状況を想定し安全対策が講じられているという。岡田幹事長も「手当がしっかりされている」と、視察後に感想を述べた。
視察には、中野渡詔子衆院議員(青森県第2区)、松尾和彦青森県議会議員(県連幹事長)が同行した。
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