民主党BBL(昼食をとりながらの勉強会)の第7回(「プラトン」時代から合わせると70回目)会合が、18日昼、国会内で開催され、新浪剛史氏(株式会社ローソン代表取締役社長CEO)が「大震災を越えて」をテーマに講演した。
新浪氏は、コンビニエンスストアの特徴は本社と加盟店が共存共栄ということにあり、今回の東日本大震災のような状況に対処するには「本社と加盟店で理念の共有ができているか」が重要だと指摘した。「10年ほど前までは全国一律の商品を展開してそれで価値があったが、8年前からは『道州制』を敷いて東北支社は独立した存在となっていた。今回の震災にあたっては、その点が極めて有効であり、地元のことが分かっている支社があってこそ的確な行動とれた」と述べた。また、災害対応のノウハウを蓄積してきた社内チームの存在が、危機対応を可能にしたことも明らかにした。
そして「なぜそこまでして震災に対応しようとしたか。それは『皆と暮らす町を幸せにします』という企業理念です」と述べた。
また、「日本の先人たちに素晴らしい思想がある。もう一度、明治の企業家たちのことを振り返って学ばなければならない」とし、「今回は、新しい公共ということを肌身で感じ、企業もそういう役割がある」と結んだ。
出席した多数の国会議員等との、熱心な質疑応答が行われた。
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