党国際局(西村智奈美局長)は7日、「カフェ・デモクラッツ」を党本部ホールで開催した。
カフェ・デモクラッツは、日本に駐在する各国の外交官に民主党の最近の話題を提供し意見交換する場として開いている会合。第7回目となる今回は50人余の外交官や大使館員が参加した。
初めて出席したという岡田克也幹事長は、開会あいさつで「3月の大震災では世界中の各国の皆さんのご支援をいただいた。経済的支援もあり、人の派遣もしていただき、心から御礼申し上げる。被災地の皆さんもそうした支援に大変勇気づけられた。私も週末を利用して被災地に入っているが、被災地の皆さんは大変厳しい状況にもかかわらず忍耐強く日々の生活を送っている。政府・与党として厳しい状況にある被災地の皆さんが一刻も早くその状況を脱して人間らしい生活をできるよう取り組んでいる。何とか被災地域の復興も視野に入ってきた。5月初めに4兆円の補正予算を成立させたが、それに引き続いて第2次補正予算の構想を現在練っている。大きな災害を力強く乗り越えて新しい東北をつくっていきたい」と述べた。
被災した宮城県選出参院議員の岡崎トミ子党副代表は、「東日本大震災と大津波で海外からもさっそく多くの皆さんが救援に入り、多くの義援金や寄付もいただいたことに、どんなに励まされたか分からない。深く感謝申し上げる。今回のことが日本の政治のあり方や方向を大きく変えるのではないか。助け合いのネットワークから誰一人排除されない社会、原発への依存を減らそうという機運が生まれ、望ましいライフスタイルについての考えにも変化が生じた。休日をさいて救援や復旧のために働きたいと考える若者が増えたとも感じる。宮城では10年がかりで復興を遂げることを目標に据えた。各国にもぜひ伝えてほしい」と被災地の状況を報告した。
渡辺周党国民運動委員長・震災ボランティア室長は、「各国から様々な支援をいただいたことについて、落ち着いたら国会議員が手分けをして皆さんの母国にお礼に回らなければいけないと思っている。当初は集まった物資を持って毎週末、党のボランティアが現地に入ったが、いまは心のケアが必要な時期。がれきの片づけなどの力仕事以外にも、泥まみれの写真などの思い出の品々をきれいにしたり、また美容学校関係者の協力を得て避難所でネイルのケアなどもやっている。そういうきめの細かい支援をこれからどうしていくか、ニーズのマッチングが課題だ。半年、1年とどれだけ息長く継続的にできるかが大事だと考えている。時間の経過でニーズがどう変わっていくか、いずれ記録をまとめて残したい」とボランティアの取り組みを報告した。
衆院岩手2区選出の畑浩治議員、同東北ブロック比例選出の山口和之議員もそれぞれ被災地の現状などを報告した。国際局からは西村局長とともに副局長の中林美恵子、阪口直人両衆院議員も出席した。
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