民主党BBL会合が8日昼、国会内で開催され、波頭亮氏(経営コンサルタント)が「成熟日本への進路」をテーマに講演した。
BBLとは、ブラウン・バッグ・ランチ・ミーティングの頭文字で、もともと米国の大学や研究機関などで教員・研究者・学生などが茶色い紙袋に入った昼食を各自持ち寄って昼食をとりながら意見交換する勉強会の通称。民主党が開くBBLは今回で第8回(「プラトン」時代から合わせると71回目)となる。
ゲストの波頭氏は、日本経済の三つの構造的問題として(1)「経済の成熟」(2)「人口減/超高齢化社会の到来」(3)「貧困・格差問題・現行の政策が引き起こす社会的構造問題」――を挙げ、これらは相互に他の問題の原因となっており、社会の仕組み、国家ビジョンを再構築しない限り解決しないと述べた。そして、成熟日本の国家ビジョンは、「国民誰もが生活(医・食・住)を保障される社会」であるとし、その実現のためには、国民負担率を英国やドイツなみの50%まで引き上げるべきたと説いた。
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