岡田克也幹事長は8日午後、国会内でホルヘ・カルロス・ラミレス・マリンメキシコ下院議長一行の表敬訪問を受け、二国関係の更なる強化について意見交換した。中林美恵子国際局副局長(衆議院議員)が同席した。
冒頭、岡田幹事長は東日本大震災に際してのメキシコからの救援チームの派遣や物心両面の多大な支援に謝意を示した。また、今回の下院議長の訪日で、被災地である旭市(千葉県)を訪問いただいたことに感謝の意を表した。
ラミレス議長からは、旭市での視察を通じ、「メキシコからの支援が迅速かつ適切な形で行われたことが確認できた。日本が復興に向けて示している模範は世界にとっても教訓となるだろう。また、被災者との交流を通じ、日本は団結力のある国民性であると感じた。1985年のメキシコ大地震では、物質的には即座に対応できたが、精神的な支援が不十分だったことが反省点である。」と語った。さらに、メキシコと日本との400年に及ぶ友好関係について、「そのような例は世界でも日本とだけではないか。今後、貿易、経済に留まらず、学術関係者間などで幅広い分野で交流を図り、より緊密で強固な二国間関係になると確信している」と述べた。
これに対し幹事長は「両国は長年の友人関係にあり、今後も継続、発展することを望む」とし、和やかな雰囲気の中で会談を終えた。
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