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2002/05/29
【衆院厚労委】仙谷議員、患者本位の医療改革の必要性を説く
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 民主党の仙谷由人議員は29日、衆議院厚生労働委員会で健保法改正案についての質疑を行った。仙谷議員は、「(官僚の説明は)『徐々にではあるが改革は進んでいる』と聞こえるが、国民はそのようには見ていない」「政府与党は、抜本改革よりも関係業界との微温的な関係の維持を選んでいるのではないか」と政府与党の姿勢、改革を阻んでいる真の原因を質した。

 これに対して坂口厚労相は、「よくよく考えてみると、われわれと官僚の抜本改革への考えは若干違う。政治家のいう抜本改革は、政治家自身が手を染めてやる以外ないと思っている」と述べるにとどまった。

 仙谷議員は、最近自らが胃ガンの手術を受けた体験に触れながら、「医療現場で働く人たちも大変な苦労をしていることが大病をしてはじめてわかった。ここには大きな矛盾がある。医療制度の抜本改革とは、保険財政だけ確立できればよいのではない。患者本位の医療があまねく行きわたることこそが重要だ」と述べ、カルテの開示、インフォームド・コンセント、患者と医師の共同決定、医療機関の第三者による評価などの改革を患者の視点で進めていくことの重要性を説いた。

 仙谷議員はまた、わが国の現在の保険制度では「混合診療」が認められないため、治療の一環として米国内で承認され国内未承認の新薬を使用すると、治療費全額が保険適用外となってしまうことを指摘し、こうした仕組みを改善するよう求めた。坂口厚労相は「何とかしなければならないと思っている。すべてが適用外になるのはひどすぎる。至急認められるようにする」と約束した。

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