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2001/02/19
<衆院予算委>景気回復に必要なのはいい政策・きれいな政治家〜岩國哲人副代表
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19日の衆議院予算委員会で、池田議員に続いて民主党の岩國哲人副代表が政府を追及した。

 岩國議員は、まず、実習船「えひめ丸」衝突事故への政府の対応について、「危機管理とは、非常時に国民の心をしっかり掴むことだ。今回は、とても合格点は与えられない」と批判。とりわけ、ブッシュ米大統領らが「えひめ丸」を「fishing boat」「fishing vessel」(漁船、釣り船)と呼んでいることを取り上げ、「高校の実習船であったことにとりわけ心を痛めている日本国民の心情との間にギャップがある。これを埋めるのに心を砕くのが政府、外務省の仕事ではないのか」と追及した。これに対して河野外相は、「ワシントンの大使館から米国政府あてに申し入れはした」と答えるにとどまった。

 さらに岩國議員は、今回の事件の教訓に立ち、世界一の海難事故対応体制を確立すべきと提言。森首相も、「努力したい」と応じた。

 また、経済情勢をめぐって、「この3年間に、国民が払ってきた税金と同じだけ国の借金が増えた。なぜ増えるのか、いつ止まるのか、そしていつ誰が返すのか。はっきりしたビジョンを示せ」と追及。宮沢財相は「家計消費が戻れば、ある程度の成長が可能だ。そうすれば税収も増えてくる。長いプロセスになるが、それしかない」などと答弁したが、岩國議員は、「景気さえ良くなれば、と何年も同じことを繰り返している。国民に、生涯の賃金、税金、借金がどうなるかの具体的シミュレーションを示すべきだ」と強く批判した。

 最後に、岩國議員は、株価と内閣支持率が正確に連動していることをグラフで示し、「景気回復にとっても必要なのは、いい政策ときれいな政治家だ」と述べ、森首相の辞任を求めて発言を締めくくった。

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