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渡部恒三国会対策委員長は１０日夕、国会内で開かれた与野党国会対策委員長会談に出席し、今後の国会運営などについて話し合った。途中に中断もはさんだ会談の終了後、渡部国対委員長は会見を開き、会談の内容について記者団に語った。平野博文・荒井聰両国会対策委員長代理が同席した。
渡部国対委員長はこの中で、教育基本法改正、米軍再編、医療制度改革、共謀罪の問題などが会談で取り上げられ、各テーマに対する民主党の見解を与党側に伝えたことを説明した。
教育基本法改正について、渡部国対委員長は「今国会での成立にこだわらず、十分な審議をして、国民の理解を得るのが国会の役割」だと指摘。会談では、民主党が対案を用意することにも言及し、時間をかけた審議を行いたいと求めたのに対し、改正案を審議するための特別委員会を明日１１日の本会議で強行に設置するとの方針が与党側から示されたと報告。一方、審議入りの日程については、１２日を求める与党に「非常な決意を持って反対する」と伝え、国対委員長代理間で更に協議されることになったと述べた。
渡部国対委員長はまた、在日米軍の再編問題について、小泉首相の出席のもと、１１日の本会議で報告と質疑が行われると報告。集中審議については、民主党が要求した予算委員会ではなく、安全保障委員会で行いたいという見解が会談で示されたと語った。
健康保険法改正案など、厚生労働委員会で審議されている医療制度改革の問題については、１７日に小泉首相出席のもとで締めくくり総括質疑を行いたいという与党側の意向が会談で示された。これに対して民主党側からは、現場では非常に厳しい考えを持っており、押し切る場合にはかなりの混乱が起きるであろうと伝えられた。渡部国対委員長はまた、与党からがん対策法案を提出するという明確な返事を得られたと表明した。
共謀罪の新設を盛り込んだ組織犯罪処罰法などの改正案の問題について、渡部国対委員長は、法務委員会で与党側から提示された提案を協議中であり、慎重に見守りたいとコメントした。
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