2日午後7時から行われた衆議院本会議で、再び原口一博議員が登壇し、野党4会派の予算案組み替え動議の趣旨説明を行った後、海江田万里議員が政府予算案への反対討論に立った。
海江田議員は、予算案に言及する前に、まず「日本中に、森総理に辞めてほしいという声が満ち満ちている」と述べ、さらに、「世界から見ても、今やわが国にとって森首相が居座りつづけること、そのことが日本が変わることができないことの証拠になって、わが国の存在を危うくしている」と指摘し、即時退陣を要求した。
政府予算案に対しては、政府が「景気対策に軸足をおいた予算」と主張していることに対して、「問題は軸足を置く足元の地盤が今や泥沼の状態だ」と主張。「まず泥沼の状態をしっかりとした土壌にするための構造改革が必要だ」と指摘し、「この構造改革を怠って、いくらケインズ型の財政出動をやっても、それは軸足どころか全身が泥沼の中に埋まってしまうことになる」と批判した。そして、日本経済が相変わらず低迷している理由として、「思いきった構造改革を先送りし、不良債権の抜本処理に手をつけることなく、安易にかつ非効率な財政出動を続けていることの当然の帰結だ」と主張した。
各会派の討論が終わり、記名採決が行われた結果、与党側の賛成多数で平成13年度予算案は可決し、参議院に送られた。
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