3月2日夜の衆議院本会議で、平成13年度政府予算が与党の賛成多数で可決された。
民主党の岡田克也政調会長はこれについて下記の談話を発表した。
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2001年3月2日
平成13年度政府予算の衆議院可決について(談話)
民主党政策調査会長 岡田克也
本日、平成13年度政府予算が衆議院予算委員会と同本会議において可決され、参議院に送付された。
民主党は、政府機密費不正流用事件を踏まえた機密費の抜本改革と大幅減額、旧来型公共事業の大幅削減等による財政健全化への方向づけ、雇用・福祉施策や大都市圏の交通・防災・環境対策の拡充等による国民生活の安心の向上等の観点から、野党4党共同で予算組替え動議を提出し、政府案に反対して衆議院での最後の論戦を堂々と展開した。
2月5日から1カ月弱の衆議院での予算審議では、KSD疑惑と政府機密費不正流用疑惑等の解明に多くの時間が費やされた。
KSD疑惑に関連し衆議院予算委員会で野党が一致して求めて来た額賀福志郎元経済財政担当大臣、村上正邦元自民党参議院議員会長ら5名の証人喚問を、与党は一貫して拒み続け、政府機密費不正流用疑惑でも福田官房長官や河野外相が答弁拒否を繰り返してきた。
米国原潜による実習船「えひめ丸」衝突・沈没事件発生直後の森総理の危機管理への対応のお粗末さについても、総理は開き直りの答弁を繰り返した。
数々の疑惑は、一層深まった。予算審議は不十分なまま、与党の採決強行によって打ち切られた。きわめて遺憾である。
民主党は、野党4党結束して森内閣不信任案を衆議院に提出し、即時退陣を求めていく。
同時に、政府予算については、参議院を舞台に、ここ数日の平均株価のバブル崩壊以降最安値の更新に見られる景気の下振れ懸念も踏まえつつ、景気回復への何らの効果も持ち得ない旧来型公共事業中心の政府予算の修正、KSD疑惑や政府機密費疑惑等の全容解明等を求めていく。
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