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2001/03/05
一片の良心と謙虚さがあるなら、いさぎよく即刻退陣せよ=中野寛成副代表が賛成討論
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続いて各会派の代表による討論に移り、民主党から中野寛成副代表が登壇し、不信任案への賛成討論を行った。

 中野副代表は、「森内閣の場合、数々の失政に加えてスキャンダルの山々がうずたかく重なり、国民が森内閣を見放し、野党に不信任案提出を促している」と強調。KSD汚職事件で逮捕された村上前参議院議員と森内閣の関係に言及し、「この一点に限っても森総理は自らを恥じて、即刻総辞職するべき」と断じた。

 また、額賀議員や亀井静香自民党政調会長の金銭収受疑惑にも言及し、「森内閣の実態はあまりにも胡散臭い」と糾弾。自民党議員席に向かって「あなた方は本当に森総理を信任できるのか。国会で信任しておいて、その直後の党大会で引きずり下ろそうとしているあなた方の姿、これこそが自民党全体が密室談合の構造に陥っている何よりの証左だ」と挑発した。

 中野副代表は、連立与党の公明、保守両党に対しても、「この不信任案に対しても反対討論もされず、できるだけ国民に目立たぬように気をつけながら、森総理を信任しようとしている。皆さん方の裏表のある言動を国民が知らないとお思いか」と鋭く攻撃した。

 さらに中野副代表は機密費疑惑について、実態解明にも予算減額にも応えない政府の対応を「国民が税金を納めることがばかばかしいと思わせるように政府自らが宣伝していることに他ならない」と批判。

 「えひめ丸」衝突沈没事故での森首相の対応についても、「高校生が生死の危機に瀕している時に心配する風情もなく賭けゴルフに興じていたという一事をもって、あなたはすでに首班の資格はない。どこの国でもそのような冷血漢で無責任な人を首相の座につけておく国はない」と激しい言葉を浴びせかけた。

 中野副代表は、最後に、森首相に向かって「あなたに一片の良心と謙虚さがあるなら、ここにいさぎよく退陣されることを切望する」、与党議員に向かって「一片の使命感と良識があるなら、この不信任案に賛同することを期待する」と述べ、討論を終えた。

 各会派の討論を終え、記名採決が行われた結果、投票総数466票、賛成192票、反対274票、欠席・棄権13人で、内閣不信任案は否決された。

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