7月の参議院選挙に向けた全国幹事長・選挙責任者会議が16日、東京都内のホテルで開かれた。この会議を区切りに、いよいよ全党が本格的な選挙態勢に突入した。
会議では、まず鳩山由紀夫代表が挨拶。「森内閣がこれ以上居座り続けるのであれば、もはや選挙において自公保政権を打倒する以外に道はない」と力強く述べた。そして、27の1人区で過半数を制して自民党を下野させ、政権交代のための解散・総選挙に持ち込むという展望を提起し、全国の同志の奮闘を呼びかけた。
続いて発言に立った羽田孜選対本部長は、「今や国民全体が、政治を変えないと本当に日本がダメになってしまう、と感じている」とし、1人区を中心に選挙区選挙をしっかり戦うとともに、比例区では政党名選挙を大原則として取り組むことを提起。また、参院選の前哨戦として、3月25日投票の千葉県知事選に何としても勝利しよう、と呼びかけた。
さらに、菅直人選対本部長代行が政局動向について、熊谷弘選対事務総長が選挙対策全般について報告を行った。
菅選対本部長代行は、森政権を即時退陣させ、衆参ダブル選挙実現までの野党暫定政権を樹立することで民主、自由、社民の3党が一致したことを報告し、これを実現するには、今後、ピープルズパワーを盛り上げていくことが重要になる、と述べた。
熊谷選対事務総長は、「自民党は現在、厳しい批判を浴びているが、強烈な権力への執着を持って向かってくるがゆえに油断はできない」とし、野党の選挙協力をしっかり守りながら、一糸乱れぬ団結で戦えば必ず勝てると檄を飛ばした。
その後、具体的な選挙活動をめぐる方針が提起され、本部と各地方の代表者との間で熱心な議論が行われた。
|