参議院の民主党・新緑風会は21日、社民党・護憲連合、自由党と共同で、平成13年度予算案から内閣官房報償費(機密費)と外務省報償費を大幅に減額する内容の修正案を共同で参議院予算委員会に提出した。共産党と無所属の会は共同提出には加わらなかったが、修正案には賛成する方針。
それによると、「これまで機密費が不正に支出されてきた実態を踏まえ、大幅な減額修正を行わないかぎり国民の理解は得られない」として平成13年度予算案に盛り込まれている機密費のうち、16億円余りの内閣官房の機密費は、4分の1の約4億円に、約55億円の外務省の外交機密費は、半分のおよそ28億円に、それぞれ減額するとしている。
また修正案では、内閣官房と外務省の機密費の減額分の合わせて、およそ40億円については、赤字国債の発行の削減に充てるとしている。
さらに、予算総則で、報償費の使用について「支払相手先及び最終受益者を明示して計算証明をすることが適当でない支出にのみ使用するものとし、その支出にあたっては厳正な手続き及び内部監査の実施に努めなければならない」旨の条文を新たに追加することを盛り込んだ。
国会内で記者会見した円より子参議院国対委員長代理と千葉景子参議院政策審議会長は、「ぜひ委員会での審議を求めたい」としている。
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