26日参議院予算委員会で質疑が終了し、政府予算案ならびに野党3会派提出の修正案について討論、採決が行われた。野党の修正案は23日から予算委員会で審議が行われていた。
討論では、民主党・新緑風会を代表して、内藤正光議員が登壇。財政赤字に拍車をかけ、公共事業にメスを振るわない政府案を批判し、修正案への賛成を呼びかけた。しかし採決では、与党3党の反対多数で修正案は否決、政府案が可決された。
続いて、参議院本会議でも、政府案と修正案について討論、採決が行われた。修正案の趣旨説明に立った民主党・新緑風会の千葉景子議員は、官房、外交両機密費の大幅削減と赤字国債発行額の縮減を盛り込んだ修正案を、「国民の要求に応える必要最低限の修正」として受け入れを迫った。
また、民主党の和田洋子議員が修正案への賛成討論に立って、多額の公共事業等予備費の計上、報償費の見直し回避など、政府案の欠陥を一つ一つ批判し、修正案への賛同を呼びかけた。
記名投票による採決では、修正案は賛成=104、反対=135(有効投票総数239)で否決。再度の記名採決で政府案が可決され、平成13年度予算案が成立した。
菅幹事長は予算成立を受けて談話を発表し、「予算審議中に与党3党が緊急経済対策を発表したことは政府予算自体が欠陥予算であることを如実に証明している」と厳しく批判。
また鳩山代表も同日夕記者団に、「花見の季節なのに花の咲かない花道予算だ」と語り、日米・日露首脳会談や予算成立などを首相退陣の「花道」としようとする与党の姿勢を皮肉った。
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