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2001/12/05
第2回党首討論で鳩山代表「密室談合政治とは縁を切れ!」〜族議員と妥協した首相を痛烈批判
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今国会2回目の党首討論が5日、参議院第一委員会室で行われた。民主党 の鳩山由紀夫代表は、小泉首相の族議員との妥協を厳しく追及した。

 鳩山代表はまず、前回の党首討論で特殊法人改革の断行を表明しながら、実はその前日に自民党幹部と密かに会談して道路族との妥協を図っていたことを強く批判、「あなたに密室談合政治は似合わない。縁を切ることを誓ってほしい」と迫った。

 しかし首相は、密室談合政治などしたことはない、と言下に否定。道路4公団の統合後の民営化という方針を変えたことについては、「統合せずに民営化する方がよりいい」とし、償還期限を30年から50年に延長したことについても、もともとは50年だった、などと居直った。

 鳩山代表は、4公団の組織形態についても、道路族の“上下分離論”をはっきり否定しないまま第三者機関に丸投げしたことを指摘。また、自動車特定財源の一般財源化 についても、教育や福祉などに使えるようにするとしていたのが「見直す」というだけに後退したことを挙げ、全体として道路族が困らない仕組みになってしまった、と批判した。

 首相は、「見直す」というのは別の面(道路関連以外)にも使われるということだ、などと反論。第三者機関への丸投げについても、「独断専行を排すために、専門家に検討してもらうだけだ」などと苦しい弁明に終始した。

 鳩山代表は、次に政府の医療制度改革案についても批判。「三方一両損」などと言いながら、業界を守り、ただでさえ苦しいサラリーマン層の患者にばかり重い負担を押しつける改革案の内容に対して、「なぜこういう政官業癒着の談合政治をやるのか」 と厳しく追及した。しかし首相は、「診療報酬も引き下げと書いてある。みんなが満足するということはありえない」などと問題を相対化して居直った。

 さらに鳩山代表は、外務省のプール金問題での処分についても言及、「そもそもこれは横領罪ではないのか。身内の調査で済ますのでなく、第三者によるチェックを行うべきだ」と詰め寄った。しかし、首相は「田中外相が綱紀粛正に取り組んでいるので 見守りたい」などと、まったく後ろ向きな姿勢を示したにすぎなかった。

 最後に鳩山代表は、「政官業の癒着の中に抱かれて心地いいかも知れないが、深刻さを増す日本経済の危機は待ってはくれない」と首相を痛烈に批判。「あなた自身、族議員化していないか。真剣に族議員を退治してもらわねば困る」と要求して、討論をしめくくった。

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