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2001/03/29
アメリカの京都議定書からの離脱に強く抗議〜鳩山代表が談話
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民主党は29日、アメリカが地球温暖化防止のための京都議定書からの離脱を表明した事に対し、鳩山代表名で談話を発表し、「世界最大の地球温暖化物質排出国が、削減を放棄する発言であり、きわめて無責任である」と強い抗議の姿勢を明らかにした。

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アメリカ政府の地球温暖化防止京都議定書不支持表明に強く抗議する(談話)

2001年3月29日
民主党代表 鳩山 由紀夫


 報道によれば、3月28日に、フライシャー アメリカ大統領報道官は、会見で、「大統領は京都議定書を支持しない」と述べたとされている。これが事実であれば、世界最大(全世界の36.1%)の地球温暖化物質排出国であるアメリカ政府が、京都議定書に定められた温暖化物質削減を放棄する発言であり、極めて無責任である。地球温暖化防止条約に基づいて、1997年に京都で各国が合意した温暖化物質の削減目標は、地球温暖化防止の第一歩にすぎず、これが実現しなければ、将来的に地球環境に大きな影響が及ぶことになりかねない。

 地球温暖化がこのまま進行すれば、海面上昇による島嶼国の水没などの問題や、自然環境への影響は計り知れない。最近のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第三次報告書でも、極めて悲観的な予測がなされており、地球温暖化問題に対する責任放棄を行うアメリカ政府の見識を疑わざるを得ない。

 日本政府は、直ちにアメリカ政府に対して、発言撤回を求め、地球全体での温暖化対策の枠組みである京都議定書の批准を求めるべきである。また、日本政府は、このようなアメリカ政府の動向に同調することなく、COP3の議長国として、京都議定書の早期発効に向け、速やかに批准を行うべきである。民主党としても、持続可能な社会の構築のためには、地球温暖化問題の解決が不可欠であるとの観点から、アメリカ政府の発言撤回と日本政府の京都議定書早期批准に向け、全力をあげていく決意である。


以 上

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