第153回臨時国会が閉会した7日、民主党の菅直人幹事長が会見し、今国会の総括と感想を語った。
冒頭、菅幹事長は、民主党が主張してきた改革を小泉内閣が本当にやるのかどうか、見極めながら論争を戦わせてきたが、会期末を迎え「完全に一つの結論に達した」と断言。現実の改革は何一つ進んでいないどころか、マイナスの方向に向かっているのに、国民の期待を巧みに維持してきた首相は「天才的催眠術師だ」と評した。
とりわけ、この日発表されたGDP速報値が2期連続のマイナスになり、国債も格下げされてリスク債権の水準に近づこうとしているなど、経済状況はますます深刻になっていると指摘。また、テロ問題についても、本来は早い段階で日本が担うべき役割を明確にし、戦闘行為でなくアフガニスタン国内の安定化において力を発揮すべきであったにもかかわらず、首相はいかに米国に追従するかの一点に集中していた、と厳しく批判した。
その上で、「小泉政権200日で評価できるものは何一つない。あえて言えば、ハンセン病訴訟での控訴断念だけだ」と総括。年明けから、ごまかしを許さないしっかりした政策を打ち出して、国民に早く「催眠術」から目覚めてもらうとともに、小泉内閣を打倒して政権交代を実現するための本格的準備を開始する、と決意を語った。
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