民主党は12日、来年から使う党のポスター2種類を作成した。松沢成文広報宣伝委員長と安住淳同代理が記者会見で発表した。
1枚は、ショートケーキのアップの写真の下に「人気より景気」のキャッチコピー。景気とケーキの語呂合わせになっている。「人気ばかりでなく、本当の構造改革を進め、景気に明るい見通しをつけてほしい」(松沢委員長)という小泉首相への注文と批判を込めたもの。「政党らしからぬポスターだが、これまでのこちらは言いたいことだけをいうものではなく、街で親子で振り向いてもらえるようなものにした」と安住議員はその狙いを説明している。
もう1枚は、「民主党」と書かれた表札に「初心は一市民」のコピー。「いま、不協和音はいろいろあるが、この党に市民として参加している結党の原点に戻り、謙虚になろうという気持ちを表した。また“しっかりしろ”というお叱りに襟を正したい」(安住議員)という意味が込められている。
これまでにない奇抜なデザインのポスターに、一時党内でも「待った」がかかったが、「若いメンバーの感性で斬新なものを作った」(松沢委員長)との意見で押し切った。鳩山代表もその直後の記者会見で「おやっと思わせることもポスターの意味。奇抜な発想も許される時代」と、若手議員のアイデアを評価している。
ポスターは屋外用A全版各32000枚、室内用A2版各5千枚を印刷。年末をめどに各都道府県連に配布し、来年から張り出される。A全版は1枚100円で党本部で12月26日から販売する。
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