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2001/04/07
噴火から1年〜有珠山周辺地域を鳩山代表と菅幹事長が視察
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鳩山由紀夫代表、菅直人幹事長が7日と8日の両日、噴火から1年たった北海道・有珠山周辺の市町村を訪れた。仙谷由人、荒井聰、川内博史、三井辨雄の各衆議院議員が同行した。

 一行は伊達市、虻田(あぶた)町、壮瞥(そうべつ)町を訪問、首長らからあらためて状況を聞いて回った他、虻田町の仮設住宅を訪問し、避難住民から直接話を聞いた。この後行われた記者会見で鳩山代表は被災住宅再建支援法案を今国会に提出する考えを示した。

 同法案は自然災害で住宅が損壊した市民に対して最高で八百五十万円の住宅再建資金を支給するもの。記者会見の中で鳩山代表は「災害に遭った方に特別な配慮が必要であるとあらためて痛感した。民主党は個人に対する補償を重視すべきだと主張している」と述べ、個人補償に道を開こうとしない政府与党を批判した。

 また菅幹事長は「『民主党は公共事業に反対している』と宣伝する勢力があるが、海の上に畑を作るような無駄なことは止めるべきだと主張しているのであって災害復旧などは最優先でやるべきだと言っている」と、地元選出の鳩山代表に対する、被災に乗じた悪宣伝に反論した。

 有珠山周辺の市町村では、住宅が損壊したり、雪解け時に泥流が押し寄せる危険性がある地域の住民など約1600人が今も仮設住宅での暮らしを余儀なくされている。77世帯が避難生活を続けている虻田町栄地区の仮設住宅を訪れた鳩山代表らは生活再建に向けた悩みなどを直接、住民から聞き、個人補償が必要との認識を深めた。

 一行は7日夜、噴火により激減した宿泊客の回復に力を入れている洞爺湖温泉に宿泊したが、同日は森首相も同地に宿泊するというニアミスがあった。鳩山代表は「退陣まであとわずか。なんで今頃、という気持ちを禁じ得ないが、民主党は野党第一党の責任において政府が果たしえない部分に力を入れていきたい」と意に介せず、コメントした。

写真上=仮設住宅で住民の話を聞く鳩山代表ら。
写真下=今も噴煙が止まらない有珠山中腹と火山灰と噴石によって破壊された民家

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