夏の参院選の前哨戦として注目された秋田県知事選挙は15日投票が行われ、即日開票の結果、民主党や社民党が支援する無所属で現職の寺田典城氏が、自公保3党が推薦した無所属新人の村岡兼幸氏ら2人を大差で破り、再選を果たした。
投票率は73.34%で、前回の69.52%を3.82ポイント上回った。
寺田氏は、4年前に公費不正支出問題で前知事が引責辞任したのに伴う「出直し知事選」で当時の新進党などの推薦を受けて初当選。今回は脱政党の「県民党」を名乗り、民主党や社民党、連合などの勝手連的な支援を受けて、「反自民」の姿勢を明確にして選挙戦に臨んだ。
秋田県は衆参の県内選挙区5議席を独占する典型的な「自民王国」。対立候補の村岡氏は村岡兼造自民党総務会長の長男で、自民を中心に与党3党の幹部や閣僚が次々と県内入りし、関係団体などを通じて組織固めを図った。さらに選挙戦スタート後に公明党からの推薦も取り付けるなどの総力戦を展開したが、遠く及ばなかった。
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