民主党は17日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開き、支持者や後援者など約3500人が集まった。
パーティは、手話を使ったミュージカル活動をしている子どもの劇団「羽音(ハノン)」と、大人のグループ「セブン・ドロップス」によるステージから始まった。続いて大会実行委員長の中野寛成副代表が「来るべき戦いに備え、情熱を燃やし、正義の戦いを進めていこう」と開会の挨拶。
来賓として、自由党の藤井幹事長、社民党の渕上幹事長、無所属の会の田名部副代表、三好・経団連前事務総長、鷲尾連合会長が登壇し、口々に野党第1党として一刻も早い政権交代に向けて一層のリーダーシップを発揮するよう求めた。
これを受けて、鳩山代表が「参院選で政権の展望が開けなければ民主党の未来もない。背水の陣で臨まなければならない」と結束を強調。「参院選とその前の都議選で勝利し、きたるべき衆院で政権交代を実現させる、そのシナリオをひとつひとつ実現させることが運命的宿命だ。愛と覚悟をもって仕事をしていく。21世紀を私たち一人ひとりの世紀にしよう」と決意を述べた。
羽田孜特別代表が乾杯の音頭をとり祝宴に入り、会場のあちこちで民主党の幹部や国会議員を囲む人の輪ができていった。ステージでは、先の党のイメージソング募集でグランプリに選ばれた山下孝之さんと審査員特別賞の貫輪久美子さんが作品を自作自演で披露、大きな拍手を浴びた。
また、佐藤敬夫選挙対策委員長が参議院選挙候補予定者を、海江田万里東京都連会長が6月の東京都議会議員選挙の候補予定者を紹介。全員が壇上に登ったところで、元カルタの女王の鎌田さゆり男女共同参画委員長が、りりしい競技カルタの袴姿で「政権とりの機は熟した。時代はそして国民は、新しい政府を求めている。一部の人たちの利害のためではなく、すべての人に公正であるために、私たちは新しい政府を担う」と高らかに「4・17アピール」を読み上げ、会を締めくくった。
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