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2001/12/26
鳩山代表がパキスタン到着、党主催のアフガン復興NGO会議に参加
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民主党の鳩山由紀夫代表は26日、パリ経由の飛行機でパキスタンに到着し、さっそくペシャワール市内のホテルで民主党が開催したアフガニスタン復興NGO会議に出席した。

 これに先立ち、先にパキスタン入りした党国際局長の池田元久衆議院議員、首藤信彦衆議院議員、内藤正光、岩本司両参議院議員が、午前8時半からの日本のNGO関係者との朝食会に出席し、意見交換を行った。

 その中では、92年に廃止された「NGOレジストレート」という、NGOが活動に必要な機材を輸入する際の免税措置の復活など、今後予想される大量の帰還難民の支援のために、NGOの活動環境の改善をはかるべきとの意見が出された。また、世界のマスコミのアフガン熱が冷めても、難民を取り巻く環境は依然変わらないとして、各NGOに対する十分な資金が引き続き確保されるよう政治的にもサポートして欲しいなどの要望が挙げられた。

 午前10時から民主党主催のNGO会議が始まり、アフガンのために活動しているおよそ50団体、150名近くのNGO関係者が集まった。参加者の多くはアフガニスタン人で、女性も多く含まれている。冒頭、民主党側から今回の会議の主旨、ならびに9月11日の米国同時多発テロ以降の日本におけるアフガン支援に向けた活動内容を説明した。

 続いて、日本政府がNGOに対して行っている「草の根無償援助」の申請方法について、在パキスタン日本大使館から説明。これに対しては、「金額が少なすぎるのではないか」「支援を継続的に続けて欲しい」「支援対象が一つに集中しないようコーディネートを」など、さまざまな要望が参加者から寄せられた。他には、女性の教育環境の拡充に対する支援の要望などもあった。

 11時頃には、飛行機の到着が遅れていた鳩山代表も会場に現れ、参加者から大きな拍手を受けた。鳩山代表は、日本の一政党である民主党がアフガン復興支援に取り組むことの特異性と意義について述べ、これからNGO団体に渡す活動資金は日本国民一人ひとりの善意だと強調した。

 このあと記者会見した鳩山代表は「復興支援のなかでは、NGOを重視してもらいたいというメッセージを伝えていくことが重要だと思う」と述べ、来月下旬に東京で開かれるアフガニスタンの復興支援会議に向けて、NGOの活動への支援を重視するよう政府に求めていく考えを表明した。

 また、鳩山代表はアメリカがアフガニスタン以外の国でもテロ組織への軍事攻撃を行う可能性を示唆していることに関連して、党として決定したわけではないとしながらも、「テロ撲滅の名のもとに戦線が拡大していくことは好ましくない。憂慮すべきことだと思っている」と述べ、その場合はアメリカへの支援策をめぐる論議で、政府に対しより厳しい態度で臨む立場を強調した。

 午後からは、鳩山代表はペシャワール近郊のシャムシャトー難民キャンプを視察。このキャンプはUNHCRの援助を受けてパキスタン政府がつくったもので、7平方キロの広さに、現在55,000人ものアフガン難民が生活している。 キャンプ内では、ローカルNGOによって運営されている職業訓練施設や学校など難民の自立を可能にするための施設を視察した。

 さらに鳩山代表は、この後、ペシャワール市内にある日本のNGO「ペシャワール会」の地元病院を訪問した。

 鳩山代表は27日には、首藤議員とともに国連のチャーター機でアフガニスタンのカブールに入り、イスラム統一党事務所の訪問や、暫定政権関係者との会談を予定している。

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