民主党の鳩山由紀夫代表は26日、小泉新内閣が発足したことについて談話を発表した。
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2001年4月26日
小泉新内閣の発足を受けて
民主党代表 鳩山由紀夫
本日、小泉純一郎第87代内閣総理大臣が選任され、新内閣が発足した。小泉新内閣の誕生を心からお祝い申し上げたい。
小泉新総理は、「自民党の改革」と「日本の改革」を掲げて自民党総裁となり、日本国の首相となった。その課題の実現に対する国民の期待は大きく、その責任も極めて重い。
いまや改革の必要性を説くこと自体に大きな意味はない。問題は、誰がよりスピーディな改革を実行するかであり、そのための大胆なリーダーシップを発揮するのかにある。
しかし、本日の組閣の結果は、改革とは名ばかりの、継続人事や派閥調整人事が目立ち、小渕内閣以来顕著になってきた著名人登用による目玉づくりに終始したに過ぎないものであった。何よりも、連立の枠組みを見直すと豪語して自公保連立に批判的なポーズを見せていた小泉新総裁自らが、政権維持のために連立継続を選択したことは国民の失望を買うものであった。自公保連立政権に大きな改革を望むことはできない。小泉内閣の「改革」がどの程度本物であるか、新総理の軽い言葉ではなく、その実行力をしばらく冷静に見極めたい。
いずれにしても、連立3党の与党責任が問われることなく、またもやポストのたらい回しによって政権維持をはかるやり方に終始した姿は問題が大きいと言わざるを得ない。一国の総理は、国民の選択による総選挙の結果を踏まえて行われるのが議院内閣制の常道である。小泉総理は、早期に解散総選挙を実施し、新内閣に対する国民の審判を受けるべきである。
民主党は、本年夏の参議院選挙で新内閣と自公保連立の評価を厳しく問うつもりであり、あわせて、来るべき総選挙に勝利し、野党間の結束を固めつつ、政権交代の実現に全力を挙げていく決意である。
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