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2001/12/31
鳩山代表がアフガニスタン、パキスタン訪問から帰国
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パキスタンとアフガニスタンを訪問していた民主党の鳩山由紀夫代表が31日午後に帰国した。鳩山代表と首藤信彦衆議院議員は党本部で会見を行い、民主党が開催したアフガニスタン支援NGO会議とカブール訪問を中心に報告した。

 成田空港から党本部に直行した鳩山代表はまず、「大変疲れはしたが充実した視察だったし、野党外交はこういうものだと実感した」と全体を振り返った。

 民主党が26日にペシャワールで開催したアフガニスタン支援NGO会議には、アフガニスタン、パキスタン、日本から50を超えるNGOの約150名が参加、女性参加者も多く見られた。60を超えるアフガン復興への提案など、活発な意見交換が行われ、NGOコミュニティの一体感が醸成された。

 特に、教育、女性の地位向上、職業訓練、医療衛生などの重要性が再確認され、中でも産婆(TBA:Traditional Birth Attendant)教育など、現実のアフガニスタン社会の基本問題の水準に対する認識など、これまで全く指摘されなかった数々の課題が指摘された。

 鳩山代表は「政党がこのような会議を外国で行うのは異例だが、新しい政党の姿、政治のあり方を示すことができたのではないか。民主党に対する大変な信頼感をもってもらえたと思う」と会議の成果を示した。また、首藤議員は「10紙に達する新聞など現地のメディアがこの会議を大きく報じ、現地社会に日本や日本の市民社会の姿勢を示すことができた」と語った。民主党では、この会議で出された多くの提案を実現させるために、さらに調査を進め、現地で活動するNGOの支援を行うこととした。

 12月27日から30日までのカブール訪問では、鳩山代表と首藤議員は、アフガニスタン暫定行政機構の主要閣僚と相次いで会談した。27日にはアブドラ外務大臣、アムサラ財務大臣と、28日は、ウルファニ・イスラム統一党副党首、シャリフ・ファエズ高等教育大臣、シマ・サマル女性担当大臣(副議長)、ファルハング復興大臣と、29日にはカルザイ議長と会談した。

 カルザイ議長との会談では、1月に東京で開かれる復興会議への出席を重ねて要請して、「私自身が必ず行く」との回答を引き出した上、復興会議を形式的・抽象的な協力声明ではなく、具体的な成果や早期の対応のような実質的に成果を生むようなものにすることを提言し、アジア全体でアフガン復興に取り組む姿勢を求めるようアドバイスした。また、「暫定政権への理解を高めるために、アジアや日本のマスメディアと定期的に会見するべきだ」と助言したところ、カルザイ議長はさっそく責任者に指示し、記者会見が次々と実現するなどの成果がさっそく現れた。

 鳩山代表は、カルザイ議長について「相当なカリスマと、暖かい包容力と、気さくさを兼ね備えた、魅力的な人物」と高く評価。民主党の今後の活動としては、募金活動の継続と、東京会議の成功に向けての具体的なコミットを検討するとともに、場合によっては小泉首相と会談して今回の調査結果を伝えたいとの意向を示した。

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