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2001/05/18
伊藤外交・安全保障NC大臣ら田中真紀子外相と初対決<衆院外務委>
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5月18日の衆議院外務委員会で、民主党の伊藤英成外交・安保ネクスト大臣、桑原豊議員(ネクスト総括副大臣)、安住淳議員(同副大臣)が質問に立ち、田中真紀子外相と初めて対決した。

 日米関係、沖縄在日米軍基地問題、集団的自衛権問題、北朝鮮問題、日中関係、国連常任理事国問題、日露関係・北方領土問題、外交機密費問題など幅広い観点から新しい外相の外交姿勢を質した。委員会が開かれた第17委員室では、予算委員会並のカメラの列で、関心の高さが伺われた。

 先に来日した米国のアーミテージ国務副長官との会談がセットされなかった理由について伊藤ネクスト大臣が改めて質したのに対し、「会う意思はあったが、疲労の極限にあって体調がすぐれなかったため」と説明。また沖縄に多大な負担をかけている在日米軍基地問題などに関する質問に対して、田中外相は「政党を超えて沖縄のために、民主党提案の地位協定改定や運用改善も含めて取り組んでいく」決意を表明した。

 しかし、全般的に外相として勉強不足は否めなく、各論の質問に対しては、今後「勉強する」とか「検討する」を連発し、大臣としての意見や姿勢を具体的に提示することがなかった。また国連常任理事国入り問題に関する予算委員会の小泉総理発言の真意を問いただす伊藤ネクスト大臣の質問に対しては、「総理とのすり合わせをしていないので、確認する時間が欲しい」とし、重要問題についての閣内調整ができていない状況を暴露することとなった。日本外交の最重要課題の一つが、閣内でのすり合わせしていない状況に驚くとともに、外相の重要性を認識して取り組んでもらいたいとの注文をつけて質問は終了した。

 また党外交機密費疑惑解明PTの座長でもある桑原豊議員は、「報償費も、一定年数が過ぎたら情報公開すべき」と迫ったのに対し、田中外相は「危機管理という問題もあるので、情報公開は必要ない。米の情報開示と性格は違う」などと前政権と全く変わらない姿勢に終始。これに桑原議員が「上納問題についても、調査するとしていたがトーンダウンした」と批判すると、「過去にも同じことが問題となり、その時々に調べたが上納はなかったとの結論に至っているとのことであり、上納はない」と官僚の言い分を丸飲み。桑原議員は「情報公開もせずに『ない』と言われても信じられない。それを証明する仕組みを考えよ」とくいさがり、田中外相は改革の中で同時並行的に手立ても考え、証拠があれば報告する」と答えた。

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