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2001/05/21
<参院予算委>女性の就業促進に年齢制限撤廃を〜円より子議員
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21日の参議院予算委員会の総括質疑で、民主党・新緑風会の円より子参議院議員が質疑を行った。

 まず、円議員は、報道された代理母出産についての感想を小泉首相に質した。首相は「このままいくとどうなるのか、ちょっと恐れもある」と答弁、坂口厚生労働相大臣も法律の整備を急ぐべきとの考えを示した。

 また、「多様な人々の生き方を支援する」との立場から、円議員がライフワークとして取り組んでいる選択的夫婦別姓について、小泉首相は「個人的にはそれもひとつの考えかと思う。議論が分かれているので、もっと国民的議論の状況を見ながら判断した方がいいと考える」と、前向きな答弁。また、旧姓を通称として使用する場合の問題点を解消させるよう指示を出したことについて、「夫婦別姓を後退させるものでは」との円議員の疑問に対し、福田官房長官が「現状に即して不便を解消するにはどんな手段があるかを考えた上で便宜を図る」と答弁。民法改正に向けての動きを後退させるつもりはないとした。

 続けて円議員は非嫡出子差別の撤廃について、選択的夫婦別姓と同様に多様な生き方と関連すると前置きし、「親の条件で子どもが差別されるようなことがあってはならない」と主張。小泉首相は「婚姻制度などが変わってくるので、そうした点を見極めて慎重に議論する」との考えを示した。

 円議員はさらに女性の就業促進について質問。3世代同居であったり、保育園の待機児童が少ない地域ほど、女性の就業率が高いと分析し、「潜在成長率を上げるには女性の就業率を上げ、女性の就業促進を進める必要性がある」と主張した。また、女性が妊娠・出産で仕事を中断したあと、再就職しようとしたとき、年齢制限が壁となると指摘。坂口労働大臣も「中高年のミスマッチで一番多いのはこの年齢制限」と同意。できるだけなくしていくために企業の意識改革など対策を講じることを約束した。

 さらに円議員は「男性の育児休業取得の少なさをどう思うか」と小泉首相に質問。首相は「男の仲間内では育児や妻、親の病気介護のために休むというと、ちょっとちがう観念がある。新しい時代に即した考え方を尊重する意識改革も必要だ」と答えた。

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