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2001/05/29
外務省改革は質疑で後押し〜櫻井議員の質問に田中外相が積極姿勢示す
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参議院外交防衛委員会で29日、櫻井充参議院議員が田中真紀子外相を相手に、外務省に関する諸問題について質疑を行った。

まず、櫻井議員は、ケニアへのODAの一つのソンドゥ・ミリウ水力発電プロジェクトについて、「プロジェクトにより川の水量の激減や、衛生環境の悪化など各種の問題を起こしているのになぜ実施するのか」、「交換公文の閣議決定が行われていないのになぜ入札が行われているのか」、「平成11年の外務省の公電である政治家が働きかけていることが述べられている」と数々の問題点を指摘。田中外相からは「ODAは国民の税金で世界に貢献していくのが眼目であるから、当プロジェクトだけでなく他の案件も含めて、引き続き問題を孕んで進行するなら、相手国政府と相談して見直しを検討したい」という前向きな答弁を行った。

 また、諸謝金の問題についても、櫻井議員が「在外公館分だけでなく、本省分まで増えている。また国際交流サービスに事業を丸投げして不正請求によりキックバックを得ているのではないか」と追及したところ、田中大臣は「既に気づいている。定期的に見直しをするシステムを委員会で考えて欲しい。問題については今週末までに調べるよう指示した」と答えた。

 その他、査察大使についての必要性や、オーストラリア大使館での公費使い込みの隠蔽工作についても、田中外相からはきちんとした調査を行う旨の約束を取り付けた。

 全体として、外務省改革を要望する櫻井議員の質問と、田中外相の積極的な答弁により、議論も非常によくかみ合って実りの多い質疑となり、質問終了後には副大臣からも拍手が起きた。

 質問を終えて、櫻井議員は「河野前外相の時には全く進展がなかったが、田中外相は調査することを約束してくれた。今日の委員会の質問で少しでも外務省改革が進んでくれればと思っている」と語った。

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