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2001/05/30
「ようこそ!民主党案に」〜一票の格差是正を表明した首相を評価=鳩山代表が会見で
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 民主党の鳩山由紀夫代表は30日の定例記者会見で、小泉首相が国会質疑で「1票の格差是正に取組む」と答弁した点に関連し、「ようこそ民主党案に!という思いだ」と首相の姿勢を評価した。

 民主党では、一票の格差が広がっている最大の原因は、各都道府県に最低1議席を割り振る現行の仕組みにあると指摘。昨年10月に 衆院小選挙区の定数300議席について、現行の47都道府県に1議席ずつ基礎配分して残りを各都道府県の人口に比例して割り振る「一人別枠制」を廃止し、完全な人口比で各都道府県に割り振るよう改める「衆議院議員選挙区画定審議会設置法改正案」をまとめている。

 鳩山代表は、「総理自らの考えだけではなく、早急に党内をまとめ、自民党案を作成してほしい」と要請し、同時に、民主党案の準備は万全であることをアピールした。

 また、6日に予定されている小泉首相との初の党首討論に臨む姿勢を問われたのに対し、「できるだけわかりやすく国民に問い掛けていきたい。首相が主張している構造改革路線はあくまでも民主党が主張してきたものであることを示して、どんどん進めていこう! 本当に自民党内は大丈夫なのか、と投げかけたい」と述べた。そして、「基本的には自然体で臨む。国民に楽しんでもらえる議論を展開したい」と決意を示した。

 靖国神社公式参拝について小泉首相が強いこだわりを持っている点をどう思うかと問われたのに対し、鳩山代表は「戦没者の霊をなぐさめたいという思いは同じだ」としながらも、「戦没者の霊を弔う場所は他にも多くあるはず。特定の宗教と強いかかわりがある場所に参拝する違憲性や永久戦犯の合祀という問題を軽視していいのか。アジアの人たちがどう判断するかという点も、真剣に考えなければいけないはず」と指摘した。そして、それぞれの問題点を勘案しながら、冷静に判断すべきだと述べた。

関連URL
  衆院小選挙区 区割り見直し法案
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=1717
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