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2001/06/08
小学生殺害事件「事前防止の手段、政治の場でも考えたい」鳩山代表が会見
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民主党の鳩山由紀夫代表は8日の定例記者会見で、大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校で児童8人が殺傷された事件について、「本当につらい事件が起きてしまった。ご冥福を申し上げる」と何ともやるせない表情で心から哀悼の意を表し、「事前に防止するにはどのような手段があるか、政治の場でもしっかりと考えなければいけない」と述べ、重ねてご遺族へのお悔やみを申し上げた。

 また、初めて小泉首相と党首討論した感想として、「見直し、検討といった言葉が提示されたことだけでも進歩といえるが、自民党の大きな壁の前に具体的なメッセージを発せないでいることを強く認識した」と指摘。「その点から考慮すると、構造改革を自民党内で強く主張していても、その実現はきわめてむずかしい道のりだと実感した」と述べ、現時点だけでなく、参議院選挙後も小泉首相が掲げる構造改革路線は、成就され得ないのではないかと分析した。「むしろ民主党が軸になって改革路線をつくり上げていく必要がある」と強調し、その流れのなかで、自民党内の改革派と協力する道も開かれる可能性もあるとの見方を示した。

 また、「これまで通り小泉内閣と構造改革を競い合うという路線でいくのか」との質問に対し、鳩山代表は「本気でするつもりかどうかをさまざまなな次元からプッシュすることは今後も必要。ただ、党首討論でそのトーンが下がっていることは明らかになった」と分析。ただ、民主党が進める構造改革路線について、小泉首相にも協力を求めていく道は残っているとした。同時に、「安全保障の考え方、国と地方のあり方、環境の問題など、構造改革とは別の次元で、小泉首相とは必ずしも考え方が同じでないことが見えてきた」とし、こうしたテーマについては、今後はきびしく対峙していくとの姿勢を示した。

 続いて、田中外相と外務省をめぐる一連の動きについて、外務省を改革しようとする努力は必要と評価しながら、「大臣が外務官僚を訴えるというのはきわめて異常」とコメント。一方で、機密費の上納問題について、田中外相がきわめて消極的な発言を繰り返していることには「驚きをもって受け止めている」との見方を示した。

 さらに、外国の要人との会談内容がリークされた問題に関しては、「外務省側は使ってはいけない禁じ手を使った」と批判。「このようなことを続けては、外務省は世界の笑いものになりかねない。外交がなしえない状況に陥る恐れがある」と強く非難した。また、小泉首相に対しても、「単に外務大臣をカバーするだけでなく、問題解決への総理大臣としてのリーダーシップを発揮すべき」だと主張した。

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